男性更年期障害は、男性ホルモン(テストステロン)の低下が原因で、「疲れやすい」「なんとなく体がだるい」「何をやるにも元気が出ない」「最近、性欲がなくなった」など、
病気ではないが調子が悪い状態になってしまうものです。
下のグラフのように女性に比べ、男性ホルモンは緩やかに低下するため、症状も辛くて仕方ないというのではなく、『なんか変だ』という自覚しかありません。
放っておけば仕事に影響するだけでなく、プライベートの生活にまで支障を及ぼしかねません。
専門医によるシッカリとした診断と治療が必要とまります。
当院の心療内科外来に、他院で「うつ病」と診断、抗うつ薬を処方されましたが、症状が改善しない50代の男性の方が来院されました。
診察したところ「うつ病」ではなく「男性更年期障害」であることが判明し、男性更年期障害を改善する漢方薬を処方したところ2ヶ月後には症状はほとんどなくなり、とても元気になられました。
「男性更年期障害」は「うつ病」と間違われやすいのです。
治療は漢方薬治療が中心となりますが、運動療法・食生活指導などの日常生活指導も併せて行います。